「日本郵便です」荷物に問題があるという不審電話がかかってきた

実際の音声と対応記録

ある日、自宅の固定電話に「日本郵便株式会社です」と名乗る自動音声の電話がかかってきました。

「お客様のお荷物に問題が発生しております」
「個人のお客様は1番を押してください」

幸い電話には出ず、留守番電話に切り替わりました。

その後、電話機のSDカードを確認すると、実際の自動音声がWAVファイルとして残っていることが判明。

今回は、その実際の音声とともに、電話を受けてから警察へ情報提供するまでの経緯を記録します。

※動画内の再現映像には生成AIを使用しています。電話音声は実際に録音されたものです。

One morning, I received a suspicious automated phone call claiming to be from Japan Post. The message said there was a problem with my package and instructed individual customers to press “1.”

I did not answer the call, but the message was recorded by my answering machine. Surprisingly, I later discovered that the actual audio had been saved as a WAV file on the phone’s SD card.

In this article, I share what happened, the actual recorded message, and the steps I took afterward, including contacting the police.

The reenactment footage in the video was created using generative AI. The telephone audio is the actual recording from the call.

「日本郵便です」突然かかってきた不審な電話

2026年9月30日の朝、自宅の固定電話に1本の電話がかかってきました。

知らない番号からの着信だったため、そのまま電話には出ず、留守番電話に切り替わるのを待つことにしました。

すると、電話機から聞こえてきたのは女性の声による自動音声でした。

「こちらは、日本郵便株式会社です。
お客様のお荷物に問題が発生しております。
個人のお客様は、1番を押してください。」

さらに、サービスセンターへつなぐという案内が続きます。

「日本郵便株式会社です」と名乗る不審な自動音声電話を、電話に出ず警戒して見守るShinともち子さん
「お荷物に問題が発生しております。
個人のお客様は1番を押してください」――突然流れてきた、日本郵便を名乗る不審な自動音声。

荷物について問い合わせをした覚えもなく、日本郵便からこのような電話がかかってくる心当たりもありません。

しかも、荷物の具体的な内容や問い合わせ番号などの説明はなく、いきなり「1番を押してください」と操作を求めてきます。

さすがに怪しい。

そこで電話には一切触れず、番号を押したり、相手につないだりすることなく、そのまま電話が切れるまで待ちました。

この時点では、まさかその自動音声が電話機の中に録音データとして残っているとは思っていませんでした。

実際に留守番電話に残っていた音声

電話が切れたあと、気になったのが先ほど流れていた自動音声です。

わが家の固定電話にはSDカードが入っているため、「もしかしたら録音データが残っているのでは?」と思い、SDカードを取り出してPCで確認してみました。

すると、そこには音声ファイルとともに、録音日時などが記録されたTXTファイルが保存されていました。

記録されていた日時は、

2026年9月30日 午前9時04分。

まさに、先ほど不審な電話がかかってきた時刻です。

さらにWAVファイルをPCで再生してみると、電話機から聞こえていた自動音声が約22秒間、そのまま録音されていました。

電話を取らず、番号も押さずに終わった一本の電話。その内容が、思いがけず音声データとして残っていたのです。

実際に録音されていた音声

実際に残っていた電話音声と、今回の出来事を短い動画にまとめました。

※動画内の再現映像には生成AIを使用しています。電話音声は実際に録音されたものです。

電話機のSDカードにWAVファイルが残っていた

今回、もうひとつ意外だったのが、固定電話のSDカードに音声データが残っていたことです。

わが家の電話機はかなり以前から使っているものですが、SDカードへの録音機能がありました。普段、この機能を意識して使うことはほとんどありません。

そこで電話機からSDカードを取り出し、PCで中身を確認してみると、TXTファイルとWAV形式の音声ファイルが保存されていました。

TXTファイルには録音された日時が記録されており、

2026年9月30日 午前9時04分。

先ほどの不審な電話がかかってきた時刻と一致します。

そしてWAVファイルをPCで再生してみると、電話機から流れていた自動音声が約22秒間、そのまま残っていました。

古い固定電話にこんな形で録音データが残っているとは、正直なところ予想外でした。

結果的には、この音声ファイルが「どのような電話だったのか」を後から正確に確認するための記録になりました。

不審な電話を受けて警察へ相談・情報提供

実際の音声が残っていることを確認すると、単なる「怪しい電話だった」で終わらせるより、記録として警察に伝えておいた方がよいのではないかと考えました。

そこで、まず警察相談専用電話 「#9110」 に電話して、今回の経緯を相談しました。

不審な自動音声電話の録音データをPCで確認しながら、警察へ電話で相談するShinともち子さん
実際に残っていた約22秒の録音データを確認しながら、警察へ相談・情報提供しました。

「日本郵便株式会社です」と名乗る自動音声だったこと、「お客様のお荷物に問題が発生しております」「個人のお客様は1番を押してください」と案内されたこと、そして、その音声が実際にWAVファイルとして残っていることを説明しました。

その後、案内を受けて管轄の警察署にも連絡し、今回の電話について情報提供しました。

幸い、私は電話に出ておらず、案内された番号も押していません。個人情報を伝えたり、金銭的な被害を受けたりしたわけでもありません。

それでも、実際の音声と着信時刻が記録として残っていたことは、今回警察へ情報を伝えるうえで役立ちました。

不審な電話というと、つい「無視して終わり」にしてしまいがちです。もちろん、すべての不審電話について警察への情報提供が必要というわけではありません。

ただ今回のように、具体的な音声や日時などの記録が残っている場合には、必要に応じて警察などの公的な相談窓口に相談するという選択肢もあります。

不審な自動音声電話で注意したいこと

今回のように、実在する企業や公的機関を名乗る電話がかかってくると、一瞬「本当に自分の荷物に何かあったのでは?」と思ってしまうかもしれません。

特に自動音声で、

「○番を押してください」
「担当者につなぎます」

などと案内されると、つい指示どおりに操作してしまいそうになります。

しかし、心当たりのない電話であれば、その場で番号を押したり、個人情報を伝えたりせず、いったん電話を切って確認するのが安心です。

私の場合は電話に出ず、留守番電話に任せたことで、相手と直接やり取りすることなく音声を確認できました。

また、電話番号の表示だけで相手を信用するのも注意が必要です。警察庁は、実在する警察署などの電話番号を偽装して表示させる手口も確認しており、不審な電話を受けた場合には、相手から案内された番号ではなく、自分で公式な連絡先を確認して相談するよう注意を呼びかけています(👉警察に偽装した電話番号に注意!)。

不審に感じたら、いったん電話を切る

今回の経験からも、次のような対応が大切だと感じました。

  • 心当たりのない電話では、慌てて番号を押さない
  • 氏名・住所・口座情報などの個人情報を伝えない
  • 相手から指定された電話番号へそのまま折り返さない
  • 留守番電話や録音データ、着信日時などが残っていれば保存しておく
  • 不安があれば、警察相談専用電話「#9110」など公的な窓口へ相談する

警察庁も、不安を感じた場合の相談先として**警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」**を案内しています。また、固定電話については、自動通話録音などの防犯機能を備えた電話の利用も対策として紹介しています(👉特殊詐欺事案等における個人情報の保護)。

今回、古い電話機の録音機能が思わぬ形で役立ちましたが、まず重要なのは、不審に思った時点で相手の指示に従って先へ進まないことでしょう。

日本郵便を名乗っていたとしても、その場で信用するのではなく、必要であれば日本郵便の公式サイトなどから自分で正規の問い合わせ先を確認するようにしたいところです。

個人情報漏えいとの関係は?

ちょうど今回の電話の前日、2026年9月29日に日本郵便が「郵便局アプリへの不正アクセス」を公表しています。また9月25日には、国際郵便物の「調査請求Web受付サービス」でも外部からの不正アクセスの可能性が判明し、当時は原因・影響範囲を調査中としていました。

今回の電話を受けて、もうひとつ気になったことがあります。

「なぜ、わが家の電話番号にかかってきたのだろう?」

という点です。

日本郵便では、今回の電話の直前にも情報セキュリティに関する事案が公表されています。

2026年9月25日には、国際郵便物の「調査請求Web受付サービス」で使用するサーバーについて、外部から不正アクセスを受けた可能性が判明したと発表。さらに9月29日には、「郵便局アプリへの不正アクセス」についても公表されています。

また、過去にも日本郵便では個人情報に関係する事案が公表されています。たとえば2026年4月には、顧客情報などを含む可能性のある電子記録媒体の紛失が発表されています。

こうしたニュースを見ると、

「今回の電話も、どこかから漏れた個人情報を使ってかけてきたのでは?」

と考えたくなります。

しかし、ここは切り分けて考える必要があります。

現時点で、これらの事案と今回わが家にかかってきた不審電話との関連を示す事実は確認できません。

そもそも今回の電話が、私個人を特定してかけてきたものなのか、電話番号を機械的・無作為に発信するような方法でかけられたものなのかも分かりません。

したがって、「日本郵便から個人情報が漏えいしたため、この電話がかかってきた」と判断することはできません。

一方、日本郵便自身も、日本郵便や郵便局を装った自動音声による不審電話が発生しているとして注意を呼びかけています。自動音声に従ってプッシュボタンを操作するとオペレーターにつながる、という特徴も紹介されており、今回受けた電話とよく似ています。

結局のところ、「自分の電話番号をどこで知ったのか」は分からないままです。

だからこそ、実在する企業名を名乗っていても、それだけで信用せず、心当たりのない電話には慎重に対応することが大切だと感じました。

まとめ|電話に出なかったことで冷静に確認できた

今回、自宅の固定電話に突然かかってきた「日本郵便株式会社」を名乗る自動音声電話。

「お客様のお荷物に問題が発生しております」
「個人のお客様は1番を押してください」

そんな案内が流れましたが、電話には出ず、番号も押さず、そのまま留守番電話に任せました。

そして後から電話機のSDカードを確認すると、約22秒間の実際の音声がWAVファイルとして残っているという、思いがけない展開になりました。

その録音を確認したことで、電話の内容や着信時刻を正確に把握でき、警察へ相談・情報提供する際にも具体的に状況を伝えることができました。

今回の電話が、どのような情報をもとにかけられたものなのかは分かりません。また、日本郵便で公表されている情報セキュリティ上の事案との関連を示す根拠もありません。

ただ、一つ確かなのは、実在する企業の名前を名乗っているからといって、その場ですぐ信用してはいけないということです。

知らない電話や心当たりのない案内に接したときは、相手の指示どおりに操作する前に、いったん立ち止まる。必要なら公式の連絡先を自分で確認し、公的な相談窓口を利用する。

今回、私自身が電話に出なかったのは、たまたま慎重になったからにすぎません。

けれど、その「すぐに反応しない」という小さな判断が、結果として落ち着いて状況を確認することにつながりました。

便利なものが増えても、最後に自分を守るのは「ちょっと待てよ」と考える時間なのかもしれません。

これもまた、日々を無理なく、安心して過ごすための「Daily Wellness」のひとつ。

そんなことを考えさせられた、一本の電話でした。

関連サイト

note Vlog
今回の出来事を、Shinともち子さんのやり取りを交えながら詳しく紹介しています

日本郵便株式会社を名乗る自動音声電話を留守電機能で聞き流すShinともち子さん

YouTube「Shinちゃん寝る」
実際に留守番電話へ録音された音声を、AIによる再現映像とともに紹介しています。

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