佐野ラーメンを食べない佐野ツーリング

ADV160で巡る名所とご当地グルメ

栃木県佐野市といえば、真っ先に思い浮かぶのは「佐野ラーメン」。青竹打ちの麺とあっさりしたスープで知られる、ご当地グルメの代表格です。

ところが今回のADV160ツーリングでは、その佐野ラーメンをあえて食べずに、佐野の名所ともうひとつのご当地グルメを巡ることにしました。

旅の始まりは、埼玉・群馬・栃木の県境に近い「道の駅かぞわたらせ」。そこから佐野名物のいもフライと焼きそばを味わい、澄んだ湧水が美しい出流原弁天池、戦国時代の面影を残す唐沢山城跡へ。

さらに、味噌を使ったちょっと珍しいスイーツでひと休みし、最後は温泉と夕食で一日を締めくくりました。

有名な観光地や名物料理だけでは見えてこない、その土地ならではの風景や味わい。

今回は、そんな佐野の魅力を探して走った、ADV160での日帰りツーリングを振り返ります。

▼ English Summary

Exploring Sano by Motorcycle — Beyond Sano Ramen

Sano City in Tochigi Prefecture is famous for its traditional ramen, but this time I explored its lesser-known attractions and local specialties on my Honda ADV160.

Starting from Michi-no-Eki Kazo Watarase, I enjoyed Sano’s famous imo fry (deep-fried potatoes) and yakisoba, visited the crystal-clear Izuruhara Benten Pond and the historic Karasawayama Castle ruins, and tried a unique miso-flavored pudding.

The day ended with a relaxing hot spring bath and a hearty dinner at Sano Yasuragi no Yu.

A memorable day trip discovering the scenery, history, and flavors of Sano — without eating a single bowl of ramen!

📸 今回の見どころ

🏍️ 道の駅かぞわたらせ|恋人の聖地から旅のスタート

今回のツーリングの最初の立ち寄り先は、埼玉県加須市にある「道の駅かぞわたらせ」。

埼玉・群馬・栃木の3県が接する県境にも近く、広大な渡良瀬遊水地を望める場所です。

埼玉県加須市の道の駅かぞわたらせの外観。佐野方面へのADV160ツーリングで立ち寄った施設。
佐野ツーリング最初の立ち寄り先、道の駅かぞわたらせ
道の駅かぞわたらせから望む渡良瀬遊水地の広大な風景。遠くには筑波山が見える。
渡良瀬遊水地の向こうに筑波山を望む
道の駅かぞわたらせに設置された恋人の聖地のモニュメント。
道の駅の屋上にある「恋人の聖地」

この日は天候にも恵まれ、遠くには筑波山の姿も。広々とした空と遊水地の風景を眺めながら、これから始まる佐野方面へのツーリングに気持ちが高まります。

敷地内には「恋人の聖地」として知られるスポットもあり、ちょっとした記念撮影にもぴったり。

佐野市内へ向かう前に、のんびりと景色を楽しむことができました。

🍟 江原商店|佐野名物いもフライと焼きそば

佐野方面へ向かい、最初に立ち寄ったのは、佐野名物「いもフライ」で知られる江原商店。

佐野市のご当地グルメといえば佐野ラーメンが有名ですが、もうひとつ忘れてはならないのが、このいもフライです。

蒸したジャガイモを串に刺し、衣をつけて揚げた素朴な料理で、地元では昔から親しまれてきた味。お店によって衣やソースにも違いがあり、食べ比べを楽しむ人もいるようです。

栃木県佐野市の江原商店。いもフライと焼きそばの看板が掲げられた店舗前に、ツーリングで訪れたADV160が停まっている。
佐野名物いもフライの店、江原商店
江原商店で購入した佐野名物いもフライと焼きそば。こんがり揚がった串刺しのいもフライと、青のりや紅しょうがを添えた焼きそば。
江原商店のいもフライと焼きそば

今回注文したのは、いもフライと焼きそば。

こんがり揚がった大きないもフライは、見た目にもなかなかのボリューム。一方の焼きそばも、青のりと紅しょうががたっぷり添えられ、昔ながらの懐かしい雰囲気です。

観光地の名物料理というより、地元の人たちの日常に根付いた庶民的な味わい。そんなご当地グルメとの出会いも、ツーリングの楽しみのひとつです。

💧 出流原弁天池|透き通る湧水と緑に包まれた名水の里

佐野名物のいもフライと焼きそばを味わった後は、出流原弁天池へ。

栃木県佐野市出流原町にあるこの池は、環境省の「名水百選」にも選ばれた湧水池です。

池の底まで見通せそうなほど澄んだ水は、光の加減によって青や緑の色合いを見せ、水中を泳ぐ鯉の姿もくっきりと浮かび上がります。静かな水面と周囲の緑が織りなす風景は、しばらく眺めていたくなる美しさでした。

出流原弁天池の入口に立つ石造りの鳥居。周囲を豊かな木々に囲まれ、池へ続く参道が見える。
出流原弁天池の入口に立つ石鳥居
天狗岩から見渡す佐野市街と周辺の山並み
駐車場からほど近い天狗岩からは、佐野市街や周囲の山々を見渡すことができ、かつてこの場所が周辺を見張るうえで重要な位置にあったこともうかがえます。
出流原弁天池の澄んだ水の中を泳ぐ赤い鯉。水底の石や木々の映り込みが見える。
透き通った水の中を泳ぐ赤い鯉
出流原弁天池の水辺に生い茂る木々と、緑色に輝く水面。静かな池の風景が広がる。
木々の緑に包まれた出流原弁天池
出流原弁天池のほとりにある涌釜神社。石段の先に木造の社殿が建ち、周囲を緑に囲まれている。
池のほとりに鎮座する涌釜神社
出流原弁天池の透明な湧水を泳ぐ鯉を指さすもち子さんのイラスト
もち子さんも、透き通った水の中を泳ぐ鯉に興味津々。

⛩️ 磯山弁財天|岩山に建つ朱塗りのお堂と白蛇伝説

出流原弁天池のすぐ近くにある磯山弁財天。緑に囲まれた参道を進むと、鮮やかな朱塗りの建物が姿を現します。

磯山弁財天の参道入口。朱色の屋根付き通路の前に白いADV160が停められている。
ADV160を停めて、磯山弁財天の参道へ
磯山弁財天の朱塗りの楼門。石段の上に鮮やかな赤い建物が建つ。
緑の中に映える朱塗りの楼門

石段を登りながら見上げる社殿は、周囲の木々の緑との対比が印象的。境内には弁財天にゆかりのある白蛇の像もあり、古くからの信仰を感じさせます。

磯山弁財天の社殿へ続く石段。緑の木々に囲まれた朱塗りの建物が見える。
石段の先に建つ鮮やかな朱塗りの社殿
磯山弁財天の境内に置かれた白蛇の像。白い蛇がとぐろを巻いて頭を持ち上げている。
弁財天信仰にゆかりのある白蛇の像
磯山弁財天の朱塗りの社殿。黒地に金文字の扁額と木造の装飾が見える。
朱塗りの社殿を彩る扁額と装飾

さらに高い場所まで登ると、眼下には出流原の田園風景が広がります。先ほどまで眺めていた湧水池とはまた違う、開放的な景色を楽しむことができました。

磯山弁財天の高台から望む田園風景。池や緑の木々、遠くの山並みが広がる。
高台から望む出流原の田園風景

🏯 唐沢山城跡・唐澤山神社|歴史ある山城と猫たち

出流原弁天池から向かったのは、佐野市の唐沢山。山頂付近には、関東屈指の山城として知られる唐沢山城跡と、藤原秀郷を祀る唐澤山神社があります。

曲がりくねった山道をADV160で上り、唐沢山レストハウスの駐車場に到着。ここからは徒歩で城跡と神社を巡ります。

唐沢山レストハウス前に駐車したホンダADV160
唐沢山レストハウスに到着。ここから徒歩で散策へ
唐沢山県立自然公園と国指定史跡唐沢山城跡の石碑
唐沢山城跡を示す石碑

唐沢山城は、平安時代の武将・藤原秀郷にゆかりのある城として伝えられ、現在は国指定史跡となっています。山の地形を巧みに利用した城郭で、曲輪や堀切、石垣などの遺構が残されています。

駐車場付近からは佐野市街や周囲の山々を見渡すことができ、かつてこの場所が周辺を見張るうえで重要な位置にあったこともうかがえます。

天狗岩から見渡す佐野市街と周辺の山並み
天狗岩から望む佐野市街の眺望
唐沢山城跡の曲輪や堀切を示した立体地形案内図
複雑な地形を利用した唐沢山城の縄張り

木々に囲まれた参道を進むと、唐澤山神社へ。色鮮やかな奉納旗が並ぶ道や石段を歩きながら、山城の歴史と神社の静かな雰囲気を楽しみました。

唐澤山神社の龍神宮の鳥居と白い紙垂
木立の中に佇む龍神宮
唐澤山神社の奉納旗が並ぶ緑豊かな参道
色鮮やかな奉納旗が続く参道
唐澤山神社の手水舎と周囲の木々
参道沿いに建つ手水舎
唐澤山神社の鳥居へ続く石段
木漏れ日の差す石段を上って境内へ

本丸跡に建つ社殿に参拝した後は、周辺に残る城跡の遺構も見学。

唐沢山城本丸跡に建つ唐澤山神社の社殿
唐沢山城の本丸跡に鎮座する唐澤山神社

案内板を読みながら歩くと、普段は何気なく通り過ぎてしまいそうな地形にも、城としての役割があったことに気づかされます。

そして、唐沢山でもう一つ印象に残ったのが猫たちとの出会いです。ここは猫が多く暮らす場所としても知られ、今回も駐車場付近で一匹の猫に出会いました。

唐沢山の駐車場付近で出会った白と黒の毛並みの猫
唐沢山で出会った猫。思いがけない旅のひとコマ
唐沢山レストハウス前で、白と黒の猫にしゃがんで話しかけるもち子さんのイラスト。背景にはADV160が停まっている。
 コピー
唐沢山レストハウスで出会った猫に、もち子さんも思わずご挨拶。

歴史ある山城を歩き、神社に参拝し、最後は猫に見送られる。そんな、ちょっと心和む唐沢山散策となりました。

🍮 新井屋 たぬまの杜 本店|佐野名物「味噌ぷりん」でひと休み

唐沢山城跡で約1時間の散策を楽しんだ後は、山を下りて「新井屋 たぬまの杜 本店」へ。

昭和4年(1929年)創業の老舗和菓子店「味噌まんじゅう新井屋」の本店です。

看板商品の味噌まんじゅうはもちろんですが、今回のお目当ては、ちょっと珍しい「味噌ぷりん」。

味噌とプリンという意外な組み合わせに興味を引かれ、以前から一度食べてみたいと思っていました。

店内にはさまざまな和菓子が並び、奥には購入したお菓子をその場で楽しめるカフェスペースも設けられています。

さっそく味噌ぷりんを注文して、ひと休みすることにしました。

新井屋たぬまの杜本店の味噌ぷりん。市松模様のラベルが付いた瓶入りのプリンと水のグラス
新井屋の名物「味噌ぷりん」。濃厚な甘さの中に、ほんのり味噌の風味が広がります。

小さなガラス瓶に入った味噌ぷりんは、どこか懐かしさを感じさせる素朴な佇まい。

店内の商品紹介によると、両毛の牛乳、天志古商店の「たまり味噌三年」、関塚農場の平飼い自然卵など、地元の素材にこだわって作られているそうです。

新井屋の味噌ぷりん紹介ポスター。両毛の牛乳、たまり味噌三年、平飼い自然卵を使用
地元の牛乳やたまり味噌、平飼い自然卵など、素材にもこだわった味噌ぷりん。

さて、肝心のお味はというと……。

口当たりは濃厚で、しっかりとした甘さが感じられます。その中に、ほんのりと広がる味噌の風味。

もっとも、味噌が強く主張するわけではありません。独特のクセや強い塩味もなく、隠し味としてプリンの美味しさを引き立てている印象です。

「味噌ぷりん」という名前から想像していたよりも、ずっと自然で食べやすい味わいでした。

新井屋のカフェスペースで黄色いTシャツ姿のShinが味噌ぷりんをスプーンで食べている様子
唐沢山城跡を散策した後の甘いひと休み。味噌ぷりんを美味しくいただきました。

唐沢山城跡を歩き回った後だけに、甘いものがひときわ美味しく感じられます。

味噌という伝統的な調味料を洋菓子に取り入れながら、その風味を控えめに生かしているところが面白いですね。

さらに、お土産には3種類の味噌まんじゅうが各2個入った詰め合わせを1箱1,000円で購入しました。

こちらは帰宅してからのお楽しみです。

♨️ 佐野やすらぎの湯|お風呂も夕食も楽しめる、お得なやすらぎセット

新井屋の味噌ぷりんで甘いひと休みを楽しんだ後は、この日の最後の目的地「佐野やすらぎの湯」へ。

朝から佐野の名所を巡り、唐沢山城跡では山道や石段も歩きました。ツーリングの締めくくりは、ゆっくりお風呂に浸かって疲れを癒やすことにします。

佐野やすらぎの湯の白い外壁とガラス張りの入口付近
佐野ツーリング最後の立ち寄り先「佐野やすらぎの湯」
道路沿いに立つ佐野やすらぎの湯の大きな案内看板
道路沿いに立つ「佐野やすらぎの湯」の看板

こちらには天然温泉や高濃度炭酸泉、サウナなどがあり、館内には食事処も併設されています。

今回利用したのは、入浴料・貸タオル・食事がセットになった「やすらぎセット」。平日は1,400円(税込)で利用でき、入浴と夕食をまとめて楽しめるのが魅力です。

食事は指定されたメニューから好きな一品を選ぶ方式。2026年10月のメニューには、佐野ラーメンや焼肉丼、カレー、定食など、さまざまな料理が用意されていました。

佐野やすらぎの湯の2026年10月やすらぎセット食事券と対象メニュー一覧
2026年10月のやすらぎセット対象メニュー。好きな一品を選べます

まずはお風呂でひと休み。ツーリングの途中に立ち寄る温浴施設もいいものですが、一日の行程を終えてから入るお風呂には、また格別の心地よさがあります。

そして、お風呂上がりのお楽しみは夕食です。

今回選んだのは「鶏からタルタル定食」。

大ぶりの鶏の唐揚げに、たっぷりのタルタルソース。ご飯と味噌汁、付け合わせも揃い、しっかりと食べ応えのある一品でした。

タルタルソースをかけた鶏の唐揚げ、ご飯、味噌汁、漬物が並ぶ定食
今回の夕食は、ボリュームのある「鶏からタルタル定食」
佐野やすらぎの湯の食事処で鶏からタルタル定食を前に座るShin
お風呂上がりに夕食。佐野ツーリングを締めくくるひととき

佐野名物のいもフライや焼きそば、味噌ぷりんを味わい、最後はお風呂と夕食で一日を締めくくる。

名所巡りだけでなく、食べる楽しみやくつろぐ時間も取り入れた、充実した佐野ツーリングとなりました。

🏁 まとめ|佐野ラーメンだけじゃない、佐野の魅力を再発見

佐野といえば、真っ先に思い浮かぶのは佐野ラーメン。

しかし今回のツーリングでは、あえてラーメンを食べずに、佐野の名物グルメや歴史ある名所を巡ってみました。

道の駅かぞわたらせの「恋人の聖地」から始まり、江原商店では昔ながらのいもフライと焼きそばを味わい、出流原弁天池では澄み切った湧水と緑豊かな風景に癒やされました。

岩山に建つ磯山弁財天の朱塗りのお堂、唐沢山城跡に残る山城の遺構、そして唐澤山神社で出会った猫たち。佐野には、歴史と自然を身近に感じられる場所が数多くあります。

新井屋の味噌ぷりんという意外な美味しさにも出会い、最後は佐野やすらぎの湯で入浴と夕食を楽しんで、一日の旅を締めくくりました。

今回改めて感じたのは、佐野には有名なラーメン以外にも、訪ねてみたい場所や味わってみたいものがたくさんあるということです。

ADV160で気の向くままに走り、気になる場所に立ち寄り、時には歩いて景色を楽しむ。そんな日帰りツーリングだからこそ見つけられる魅力もあるのでしょう。

遠くまで出かけなくても、身近な地域にはまだ知らない風景や楽しみが残っています。

次はどんな場所で、どんな発見が待っているのか。

そんなことを考えながら、佐野を後にしました。

夕暮れの佐野やすらぎの湯の建物を背景に、笑顔で入口を紹介するもち子さんのイラスト
佐野ラーメンを食べない佐野ツーリング。最後は佐野やすらぎの湯で、心も体もリフレッシュ!

🔗 関連サイト

note vlog

佐野ラーメンを食べずに巡った、ADV160での日帰りツーリング。名物グルメや歴史ある名所での出来事を、Shinともち子さんの掛け合いを交え、異なる視点と構成で紹介しています。

磯山弁財天の参道入口。朱色の屋根付き通路の前に白いADV160が停められている。

YouTube 「Shinちゃん寝る」

今回の佐野ツーリングの走行風景や訪問先の様子を、映像でお届けする予定です。動画の公開後、こちらにもリンクを追加します。旅先の景色や雰囲気をぜひお楽しみください。

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