690円は高い?味・量・コスパを本音レビュー
定年後、自宅で昼食や夕食をとる機会が増えると、意外と悩むのが毎日の食事です。
自炊するのもいいけれど、毎回いくつものおかずを用意するのはなかなか大変。かといって、外食やコンビニ弁当、冷凍食品ばかりというのも少し気になります。
そこで今回試してみたのが、**ワタミの宅食「まごころおかず」**です。
管理栄養士が献立を設計した、主菜+4種類の副菜からなる日替わりのお惣菜。冷蔵の状態で毎日自宅まで届けてもらえます。
今回は初回割引を利用して、月曜日から金曜日までの5日間コースを実際に食べてみました。
食べ始める前には、「ご飯が付かず、通常価格1食690円。これってちょっと高くない?」というのが正直な印象でした。
ところが5日間続けてみると、単純に値段だけでは判断できない部分も見えてきました。
味やボリュームはどうなのか。毎日食べても飽きないのか。宅配は本当に便利なのか。そして、1食690円にはそれだけの価値があるのか?
最終日には、ちょうど白身魚フライが登場。そこで、昔からおなじみの「のり弁」と比べながら、宅配食のコストについても考えてみることにしました。
実際に5日間食べて感じたことを、写真とともに紹介していきます。

English Summary
Five Days with Watami Takushoku: Is the ¥690 Meal Worth It?
After retirement, preparing balanced meals every day can sometimes feel like more work than expected. This time, I tried Watami Takushoku’s “Magokoro Okazu” meal delivery service for five consecutive weekdays.
Each refrigerated meal includes one main dish and four side dishes and is delivered directly to your home. The regular price is ¥690 per meal, without rice.
At first, I wondered whether ¥690 was a little expensive. But after five days, I began to see the value differently. The meals offered a good variety of flavors, ingredients, colors, and side dishes, while saving the time and effort needed to prepare several dishes at home.
In this article, I share my actual five-day experience—including taste, portion size, nutritional balance, delivery convenience, and overall value for money. I also compare the final meal, featuring fried white fish with tartar sauce, with Japan’s familiar nori-bento style of takeaway meal.
So, is ¥690 really expensive—or is it a reasonable price for variety, balance, and convenience?
- 📸 今回の見どころ
- まとめ|690円の価値はあった?
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📸 今回の見どころ
5日間食べてわかった「まごころおかず」の味とボリューム
今回試した「まごころおかず」は、主菜に4種類の副菜を組み合わせた日替わりのお惣菜です。
実際に5日間続けて食べてみると、全体的に塩味は控えめ。それでも「薄味で物足りない」という印象はなく、それぞれのおかずに違った味付けがされていて、毎日の献立にも変化がありました。
一方、ボリュームについては、主菜の量がやや控えめに感じる日もあれば、しっかり食べ応えを感じる日もあり、献立によって印象が変わります。
この記事では、実際に届いた5日分を写真とともに振り返りながら、味付け、主菜・副菜の量、食べ応え、そして5日間続けても飽きずに食べられるのかを見ていきます。
主菜+副菜4品だからこそ楽しめる、毎日の変化
「まごころおかず」の特徴のひとつが、主菜1品+副菜4品という組み合わせです。
5日間食べてみて印象に残ったのは、単に品数が多いだけではなく、それぞれのおかずで食材や調理法、味付けを変えていることでした。
煮物や炒め物、和え物、サラダなどが少しずつ組み合わされ、ひとつの容器の中でもいろいろな味を楽しめます。主菜が同じ豚肉を使った料理で続いた日でも、合わせる食材や味付けが変わることで、同じような献立が続いているという印象はありませんでした。
また、緑や黄色、オレンジなどが入るように副菜が組み合わされ、彩りにも配慮されているように感じたのも印象的でした。
自宅で一食のために4種類の副菜を少量ずつ用意し、それを毎日変えていくのはなかなか大変です。「いろいろなものを少しずつ食べられる」という点は、実際に5日間続けてみて感じた「まごころおかず」の魅力のひとつでした。
1食690円は高い?「のり弁」と比べて考えてみた
「まごころおかず」の通常価格は、1食690円。しかもご飯は付いていません。
そう聞くと、「ちょっと高いのでは?」と感じる人もいるかもしれません。私自身も、食べる前にはそんな印象を持っていました。
そこで今回は、最終日に白身魚フライが登場したこともあり、身近な「のり弁」と比べながら、この690円という価格について考えてみました。
のり弁は、ご飯にのりとおかか昆布、白身魚フライやちくわ天などが付いて、手頃な価格でしっかり食べられるのが魅力。特に白身魚フライは、やはり揚げたてならではのサクッとした食感があります。
一方の「まごころおかず」はご飯こそ別に用意する必要がありますが、主菜+4種類の副菜。いろいろな食材や味を少しずつ楽しめ、栄養バランスにも配慮されています。さらに、自宅まで届けてもらえるため、店舗まで買いに行く時間や手間もありません。
単純に販売価格だけを比べれば、のり弁の方が安い。
でも、副菜の品数や食材のバリエーション、宅配の便利さまで含めたらどうなのか?
後半では、実際に食べて感じた違いも含めて、**「690円は本当に高いのか」**をもう少し掘り下げてみたいと思います。
ワタミの宅食「まごころおかず」を注文してみた
今回選んだのは、ワタミの宅食の中でも、主菜1品+副菜4品で構成される「まごころおかず」です。
ご飯は付かない「おかずのみ」のタイプで、通常価格は1食690円(税込・宅配料込み)。今回は月曜日から金曜日まで届く5日間コースを申し込みました。
通常なら、
690円 × 5食 = 3,450円
となりますが、今回は初めての利用だったため、初回20%OFFが適用されました。
実際に支払った金額は5食で2,760円、1食あたり552円です。
最初のお試しとしてはかなり利用しやすい価格ですが、この記事では初回価格だけを見て「お得だった」と評価するのではなく、継続した場合の通常価格690円にそれだけの価値があるのかという点も意識しながら5日間食べてみることにしました。
「まごころおかず」を選んだ理由のひとつが、品数の多さです。
普段の食事では、主菜をひとつ作って野菜を添える程度ならそれほど大変ではありません。でも、一食のために味の違う副菜を4種類、それも少量ずつ用意するとなるとなかなか面倒です。
それを毎日日替わりで届けてもらったら、実際の食事はどのくらい変わるのか。
味は? 量は? 5日間続けても飽きない? そして通常価格690円は高いのか?
そんなところを確かめながら、今回の5日間を試してみました。
そして、毎日どうやって届く?
もうひとつ、注文前に気になったのが受け取りです。
冷凍宅配食のように数食分がまとめて宅配便で届くのではなく、「まごころおかず」は冷蔵のお惣菜が毎日届くスタイル。
「毎日となると、配達を待って家にいなければならないのだろうか?」
実際に利用してみると、このあたりにもちゃんと仕組みが用意されていました。
自宅まで冷蔵で届く――実際の受け取りは?
「まごころおかず」は冷蔵の状態で、担当のスタッフさんが自宅まで届けてくれます。
初回の配達前には担当の方から電話をいただき、おおよその配達時間についても確認できました。今回は記事や動画で紹介することをお話ししたところ、顔が映らないようにすることを条件に、配達時の様子も撮影させていただくことができました。

実際の配達では、専用の保冷ボックスに「まごころおかず」と保冷剤を入れた状態で届けられます。

対面で受け取ることもできますが、毎日配達となると「その時間はずっと家にいなければならないの?」という点が気になるところ。

その点、留守の場合には保冷ボックスを使った置き配にも対応してもらえます。今回実際に利用してみたところ、短時間の外出であれば、配達時間をそれほど気にせずに済みました。
冷凍宅配食のように一度に何食分も冷凍庫へ入れておく必要がなく、その日に食べるおかずが冷蔵で毎日届くのは「まごころおかず」ならでは。一方で、毎日配達されるという仕組みが自分の生活スタイルに合うかどうかは、利用前に考えておきたいポイントだと思います。
5日間の「まごころおかず」はこんな献立でした
今回利用したのは、月曜日から金曜日までの5日間コースです。
「まごころおかず」は毎日、主菜+4種類の副菜が基本。実際に5日分を並べてみると、肉や魚、揚げ物といった主菜だけでなく、副菜にもさまざまな食材や調理法が取り入れられていました。
今回届いた5日間の献立はこちらです。
| 日付 | 主菜 | 副菜4品 |
|---|---|---|
| 8月31日(月) | 赤ワインでコク深く仕上げた!ビーフシチュー | エビカツ/人参と玉子の炒め物/大根のカラフルマリネ/ほうれん草とハムの和え物 |
| 9月1日(火) | イカとあさりの旨煮 | チヂミ/じゃが芋とベーコンのバター風味/卯の花といんげんのサラダ/小松菜ときのこの和え物 |
| 9月2日(水) | コーンクリームコロッケ | 豚肉とこうや豆腐の炒め煮/じゃが芋のばらこチーズ/人参とグリーンピースのマヨサラダ/わかめとツナの和え物 |
| 9月3日(木) | 豚肉となめこの和風醤油炒め | マカロニサラダ カニ風味/ブロッコリーとコーンのソテー/根菜のケチャップ炒め/大根とこんにゃくのサイコロ煮 |
| 9月4日(金) | 白身魚フライ 昆布だしを利かせたタルタルソース | ブロッコリーとこうや豆腐の炒め物/白だし仕立てのほうれん草と丸天の和え物/南瓜とレーズンのサラダ/いんげんのごま和え |
5日間、実際に食べてみました
献立表だけでは分からないのが、実際の味や量、そして食べたときの満足感です。
ここからは、月曜日から金曜日まで実際に食べた「まごころおかず」を、写真とともに1日ずつ振り返ってみます。

1日目|赤ワインでコク深く仕上げた!ビーフシチュー
初日の主菜は、「赤ワインでコク深く仕上げた!ビーフシチュー」。

まず感じたのは、ビーフシチューの量は思っていたよりやや控えめだったこと。容器の主菜スペースいっぱいに入っているという感じではありませんでした。
一方、味はしっかりしています。塩味が強いというよりも、シチューそのものにコクがあり、濃厚さを感じる味付け。玉ねぎやブロッコリーと一緒に入った牛肉は、私には牛すじのような食感にも感じられました。
量はもう少し欲しいところでしたが、味については素直に「これはおいしい」と思えるスタートです。
そして副菜には、エビカツ、人参と玉子の炒め物、大根のカラフルマリネ、ほうれん草とハムの和え物。
特に印象に残ったのがエビカツです。
見た目は最初、「クリームコロッケかな?」と思ったのですが、食べてみると中にはエビの身もしっかり感じられました。私は中濃ソースを少し加えていただきましたが、ふんわりとした食感で、いかにも冷凍食品をそのまま入れたという印象ではありません。
主菜だけを見るとボリュームはやや控えめ。それでも、4種類の副菜を少しずつ味わっていくと、一食としての印象はまた変わってきます。

緑、赤、黄色と彩りもあり、「宅配のお惣菜」という言葉から想像していたより、見た目にも楽しめる初日の献立でした。

2日目|イカとあさりの旨煮
2日目の主菜は、**「イカとあさりの旨煮」**です。
前日のビーフシチューは主菜の量がやや控えめに感じましたが、この日は見た目からしてしっかりとしたボリューム。

主菜スペースにも十分な量が入っている印象でした。
食べてみると、イカとあさりから出る魚介の旨みがしっかり感じられます。前日のコクのある洋風のビーフシチューとはまったく違う方向の味で、2日目にして献立の変化を実感しました。
そして、この料理は普段の自炊ではなかなか作らないもの。ビーフシチューなら自宅でも作りますが、イカとあさりを使った旨煮となると、私の場合はまず作りません。
宅配食というと「食事を作らなくて済む」という便利さに目が向きがちですが、自分ではあまり作らない料理を食べられることも、日替わり宅配食の楽しさなのかもしれません。
副菜は、チヂミ、じゃが芋とベーコンのバター風味、卯の花といんげんのサラダ、小松菜ときのこの和え物の4品。
なかでも、魚介の旨煮にチヂミを組み合わせているのが面白く、相性もなかなか良好でした。
和風の旨煮、チヂミ、バター風味のじゃが芋、卯の花、青菜の和え物と、一つの容器の中でも味の方向がそれぞれ違います。
初日とは主菜の味もボリュームも大きく変わり、「毎日違うものを少しずつ楽しめる」という、まごころおかずの特徴が見えてきた2日目でした。

3日目|コーンクリームコロッケ――でも私の主役は豚肉とこうや豆腐(笑)
3日目の主菜は、「コーンクリームコロッケ」。

ただ、実際に食べてみると、個人的にはむしろ「豚肉と高野豆腐の炒め煮」の方が主菜という印象でした。
豚肉と高野豆腐は容器のスペースにしっかりと盛られていて、この日は量にも満足。味付けもしっかりしていて、5品の中でも特に私の好みに合った一品でした。
コーンクリームコロッケは、味や食感そのものは比較的想像しやすいもの。ただ、冷蔵のおかずを電子レンジで約1分30秒温めるだけなので、衣や中身が崩れてしまうこともなく、きれいな状態でいただけました。
そして意外に気に入ったのが「じゃが芋とチーズのマヨサラダ」。じゃが芋にチーズとマヨネーズという組み合わせなので、これはマヨネーズ好きにはなかなか刺さります(笑)。
実際、この日の表示は441kcal。5日間の中でも比較的しっかりした内容で、食べたときのボリューム感とも一致する印象でした。

4日目|豚肉となめこの和風醤油炒め
4日目の主菜は、「豚肉となめこの和風醤油炒め」。
前日の「豚肉とこうや豆腐の炒め煮」に続いて、2日連続の豚肉料理です。

とはいえ、この日は豚肉になめこを合わせた和風仕立て。豚肉となめこの組み合わせはちょっと珍しく、家庭ではなかなか思いつかない組み合わせです。
実際に食べてみると、脂っこさはほとんど感じず、あっさりといただけました。それでいて主菜の量はしっかり入っていて、ボリュームについても十分という印象です。
同じ豚肉が2日続いても、前日はこうや豆腐、この日はなめこと、合わせる食材や味付けを変えることで、同じような料理が続いている感じはありませんでした。
副菜は、マカロニサラダ カニ風味、ブロッコリーとコーンのソテー、根菜のケチャップ炒め、大根とこんにゃくのサイコロ煮。
そして、思わず笑みがこぼれたのがマカロニサラダです。
サラダの上には、カニカマらしきものが一本、ぽつん(笑)。
ほんのちょっとしたものですが、こうした彩りや見た目のアクセントも含めて考えられているのでしょう。
ブロッコリーやコーン、れんこん、大根など、副菜には野菜もいろいろ使われています。主菜はしっかり、副菜では異なる味や食感を少しずつ楽しめる。
「同じ食材が続いても、組み合わせ次第で飽きずに食べられる」ことを実感した4日目でした。

5日目|白身魚フライのタルタルソース
5日間の最終日は、「白身魚フライ 昆布だしを利かせたタルタルソース」。
大きめの白身魚フライにタルタルソースという、今回の5日間の中でも分かりやすく食欲をそそる組み合わせです。

白身魚そのものの味はよく、タルタルソースとの相性も良好。ただし、冷蔵のお惣菜を電子レンジで温めて食べるという商品の性格上、衣のサクッとした食感については、やはり揚げたてにはかないません。
ここは、以前からよく食べてきた「のり弁」の白身魚フライを思い出しました。
揚げたての白身魚フライをサクッといただき、のりとおかか昆布をのせたご飯と一緒に食べる――。昔ながらののり弁が長く親しまれているのも、あらためて納得です。
一方、「まごころおかず」の強みは白身魚フライだけではありません。
この日の副菜は、ブロッコリーとこうや豆腐の炒め物、白だし仕立てのほうれん草と丸天の和え物、南瓜とレーズンのサラダ、いんげんのごま和えの4品。
揚げ物を主菜にしながら、野菜を使った副菜を少しずつ組み合わせることで、一食全体としていろいろな味や食感を楽しめます。
表示されていた栄養成分は、386kcal、たんぱく質16.7g、食塩相当量2.1gでした。

白身魚フライそのもののおいしさ、特に衣の食感を比べれば、私は揚げたての「のり弁」に軍配を上げます。
でも、一食全体を見れば話は別。
白身魚フライ+4種類の副菜という「まごころおかず」と、白身魚フライ+ちくわ天+のりご飯という「のり弁」。
では、価格やボリューム、栄養バランス、そして買いに行く手間まで含めると、どちらに魅力があるのでしょうか。
5日間食べ終えたところで、次は**「1食690円は本当に高いのか?」**を、身近なのり弁と比べながら考えてみることにします
5日間の栄養成分を比べてみる
| 日 | 熱量 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8月31日(月) | 361kcal | 14.0g | 23.4g | 24.2g | 2.5g |
| 9月1日(火) | 360kcal | 14.6g | 22.0g | 27.4g | 3.3g |
| 9月2日(水) | 441kcal | 14.5g | 27.9g | 34.0g | 2.9g |
| 9月3日(木) | 412kcal | 14.9g | 27.6g | 27.4g | 3.1g |
| 9月4日(金) | 386kcal | 16.7g | 23.5g | 29.4g | 2.1g |
5日間を比べてみると、熱量は360~441kcal、たんぱく質は14.0~16.7gでした。
献立によって数値には違いがありますが、実際に食べた印象でも、441kcalだった3日目は比較的しっかりした食べ応えを感じました。
一方、食塩相当量は2.1~3.3gと日によって差があります。全体として塩味は控えめに感じましたが、「薄味で物足りない」という印象はなく、それぞれのおかずに違った味付けがされていたのが印象的でした。
※数値は各商品のパッケージに記載された栄養成分表示(1食当たり)の値です。
1食690円は高い?「のり弁」と比べてみる
「まごころおかず」の通常価格は、1食690円。しかも、ご飯は付いていません。
一方、身近なお弁当の代表格ともいえる「のり弁」は、ご飯にのりとおかか昆布、白身魚フライやちくわ天などが付いて、ワタミより手頃な価格で購入できます。
価格とボリュームだけを見れば、やはり「のり弁」は強い存在です。
特に白身魚フライは、揚げたてなら衣がサクッとしていておいしい。今回の「まごころおかず」最終日の白身魚フライも味そのものはおいしかったのですが、冷蔵のお惣菜を電子レンジで温める以上、衣の食感では揚げたてに軍配が上がります。
では、690円の「まごころおかず」は割高なのでしょうか。
価格差だけでは見えない「副菜4品」の価値
両者を一食として比べてみると、少し違った見方ができます。
のり弁は、のり・おかか昆布ご飯+白身魚フライ+ちくわ天が中心。一方の「まごころおかず」は、主菜+4種類の副菜です。
ワタミにはご飯が付かないため、自宅で用意する必要があります。仮にご飯一膳分を60円程度と考えれば、「まごころおかず」と合わせて約750円。
のり弁を480円とすれば、その差は約270円です。
ちくわ天を副菜1品と考えると、この約270円の差で、ワタミではさらに3種類の副菜が加わると見ることもできます。
もちろん単純な割り算ではありませんが、3品で270円なら1品あたり約90円。
5日間実際に食べてみると、この副菜は単に品数を増やすためのものではありませんでした。煮物、炒め物、和え物、サラダなど調理法も違い、味付けや食材にも変化があります。
これを自宅で毎日3~4種類、少量ずつ作ろうとすれば、材料費だけでなく調理や後片付けにも手間がかかります。
そう考えると、約270円の差は思っていたほど大きくないようにも感じます。
「買いに行くコスト」も忘れられない
もうひとつ違うのが、食事を手に入れるまでの手間です。
のり弁は店舗まで買いに行く必要があります。車ならわずかでも燃料代がかかり、往復する時間も必要です。
ネットやスマートフォンから事前注文しておけば店頭での待ち時間はかなり減らせます。ただ、私の経験では、指定した時間より早めに出来上がっていることもあり、取りに行ったときには少し冷めていた……なんてことも(笑)。
一方、「まごころおかず」は自宅まで届けてもらえます。
今回利用してみると、対面で受け取れないときには保冷剤を入れた専用ボックスで置き配にも対応してもらえました。私の場合、短時間の外出であれば配達時間をそれほど気にする必要もありませんでした。
どちらが上というより、「何を重視するか」
結局、両者は同じ白身魚フライが入っていても、目指しているところがかなり違います。
安さ、ボリューム、揚げたてのおいしさを重視するなら、昔ながらの「のり弁」はやはり魅力的です。
一方で「まごころおかず」は少し価格が上がる代わりに、副菜の種類、食材や味付けのバリエーション、栄養バランス、そして自宅まで届けてもらえる便利さがあります。
食べる前には「ご飯なしで690円は、ちょっと高いかな」と思っていました。
でも5日間実際に食べてみると、
690円は安くはない。でも、その価格にはちゃんと理由がある。
私の印象は、そんなところに落ち着きました。
5日間食べて感じた「まごころおかず」の良かったところ・気になったところ
5日間続けて食べてみると、1食だけでは分からなかった「まごころおかず」の特徴も見えてきました。
味やボリュームだけでなく、毎日の献立の変化や配達の便利さまで含めて、私が感じた良かったところと気になったところを整理してみます。
良かったところ① 薄味でも、味はしっかりしている
5日間を通して感じたのは、全体的に塩味は控えめだったことです。
ただ、「薄味だから物足りない」という印象ではありませんでした。
ビーフシチューのコク、魚介の旨みを感じるイカとあさりの旨煮、豚肉となめこの和風醤油味など、それぞれの料理に違った味の方向性があります。
濃い味付けに頼らなくても、毎日きちんと食事を楽しめたのは好印象でした。
良かったところ② いろいろなものを少しずつ食べられる
やはり大きな魅力は、主菜+副菜4品という構成です。
5日間で合計25品。肉、魚、野菜、豆腐、海藻などさまざまな食材が使われ、煮物、炒め物、和え物、サラダなど調理法にも変化がありました。
自炊でこれだけの種類を毎日少量ずつ用意しようとすると、かなり大変です。
「たくさん食べる」というより、いろいろなものを少しずつ楽しみたい人には相性がいいと感じました。
良かったところ③ 彩りがよく、5日間でも飽きにくい
意外に印象に残ったのが、見た目の彩りです。
緑、黄色、オレンジなどが入るように副菜が組み合わされ、容器を開けたときにも単調な印象がありません。
前日と同じ豚肉を使った日でも、こうや豆腐との炒め煮から、翌日はなめこと合わせた和風醤油炒めへと料理が変わりました。
同じ食材を使いながら、味や組み合わせを変えて飽きさせない。
5日間続けてみて、このあたりはよく考えられていると感じました。
良かったところ④ 買い物や調理をしなくても、自宅まで届く
毎日のおかずが自宅まで届くので、スーパーや弁当店まで買いに行く必要がありません。
今回利用してみると、留守の場合には保冷剤を入れた専用ボックスで置き配にも対応してもらえました。
毎日配達というと最初は少し拘束される印象もありましたが、短時間の外出ならそれほど不便を感じなかったというのが実際に利用してみた感想です。
気になったところ① 主菜のボリュームには日によって差を感じる
一方、5日間すべてが同じ満足感だったわけではありません。
初日のビーフシチューは、味はおいしかったものの、主菜の量はやや少なく感じました。反対に、イカとあさりの旨煮や豚肉となめこの和風醤油炒めなど、しっかり量があると感じた日もあります。
献立によって主菜のボリューム感には差があるというのは、利用前に知っておいてもよさそうです。
気になったところ② 揚げ物の「サクサク感」は期待しすぎない
冷蔵で届いたものを電子レンジで温めるため、揚げ物については、やはり揚げたてと同じ食感にはなりません。
最終日の白身魚フライは味そのものはおいしかったのですが、衣のサクッとした食感では、先ほど比較した「のり弁」の揚げたてに軍配が上がりました。
これは商品の欠点というより、冷蔵宅配食という仕組み上の特徴として考えた方がよさそうです。
気になったところ③ 690円をどう感じるかは、何を求めるか次第
通常価格は1食690円で、ご飯は別に用意する必要があります。
単純に「安くお腹いっぱい食べたい」と考えるなら、もっと安い選択肢はあります。
一方、5日間食べてみると、4種類の副菜を毎日変えながら用意する手間、自宅まで届けてもらえること、いろいろな食材を少しずつ食べられることまで含めれば、単純に690円という数字だけでは評価できないとも感じました。
まとめ|690円の価値はあった?
今回、ワタミの宅食「まごころおかず」を5日間、実際に食べてみました。
食べる前には、**「ご飯なしで1食690円は、ちょっと高いのでは?」**というのが正直な印象でした。
5日間食べ終えた今でも、690円を「安い」とは思いません。
ただ、その見方は少し変わりました。
「まごころおかず」は、単に主菜がひとつ入ったお弁当ではなく、主菜+4種類の副菜が基本。5日間で25品を食べましたが、食材や調理法、味付けには変化があり、全体的に塩味は控えめながら、それぞれの料理の味はしっかり感じられました。
そして、自分で毎日これだけの種類のおかずを少量ずつ作ろうと思えば、食材を揃えるところから調理、後片付けまで、それなりの手間がかかります。
さらに、自宅まで冷蔵で届けてもらえることも価格に含まれています。今回利用してみると、保冷ボックスを使った置き配にも対応してもらえたため、短時間の外出ならそれほど配達時間に縛られることもありませんでした。
身近な「のり弁」と比べれば、安さやボリューム、そして揚げたての白身魚フライのおいしさでは、のり弁にも大きな魅力があります。
一方で、副菜の種類、食材のバリエーション、栄養バランス、そして買いに行かなくても自宅まで届く便利さまで含めて考えると、「まごころおかず」の690円にも、それなりの理由が見えてきます。
私なりの結論は、
「690円は安くはない。でも、毎日の食事を“いろいろなものを少しずつ、手間をかけずに食べる”ための690円と考えれば、十分に納得できる価格」
というところです。
毎日利用するのか、忙しい時だけ利用するのか。それとも外食や自炊、持ち帰り弁当と組み合わせるのか。
生活スタイルによって使い方は変わると思いますが、今回5日間試してみたことで、宅配食は単に「料理をしなくて済む食事」ではなく、毎日の食生活にもうひとつ選択肢を増やしてくれるサービスなのだと感じました。
関連サイト
note|第36話 夕食をつくらない5日間
この記事では「まごころおかず」の味や量、価格、使い勝手を中心にレビューしました。
では、5日間夕食をつくらずに過ごしてみて、実際の暮らしはどう変わったのか。
「おかずだけで690円」をどう考える?
食事の準備に使っていた時間には、どんな価値がある?
noteでは、もち子さんとのやり取りを交えながら、宅食を利用して感じた**「食事にかけるお金と時間」**について、もう少し掘り下げてみました。



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